「食育祭inふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告
「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」より ⑤
(シンポジストのお話の一部紹介です)
(⇒ クリック)
年々増え続けているという生活習慣病、メタボ、肥満、鬱などに、BOOCS(ブックス)理論を基盤においた治療で成果をあげ、そのデーターを基にしての斉藤和之医師のお話は、BOOCS理論の説明と、具体的なやり方を中心に進めてくださいました。
(BOOCSに関する内容はここをクリック ⇒「BOOCS公式サイト」)
お話の中で重要なキーとなる言葉は脳の疲れ、つまり「脳疲労」です。
仕事や人間関係でストレス過剰になり、脳疲労状態に陥ると、
様々な身体とこころの病気につながってくるそうです。
さぞかし難しい理論かと思いきや、イソップの寓話「北風と太陽」から
ヒントを得たというBOOCS理論をわかりやすく説明してくださいました。
BOOCS理論は藤野武彦医師が20年前に九州大学在職中に
心臓の治療のために痩せる努力をしてもリバウンドを繰り返す患者さんを診て、
「北風と太陽」のお話が頭にひらめいて生まれたものだそうです。
北風に相当する腹ペコ体験となる「空腹」と
ポカポカとした太陽の心地よさとなる「満腹と満足」、
この二つともが人には必要な体験であり、診療では、
「痩せるためには、最初はしっかり食べなさい」と言っておられるそうです。
最初に太陽で十分に温まると、その後の冷たい北風も
心地よく感じることが出来るのというのです。
最初はけげんそうな顔をなさる方も、禁止、強制から解放され
満腹と満足を味わうことで、お腹も気持ちも満たされてきて、
自分から好んであっさりしたものを食べたくなるというお話は
最初にご紹介した「はらぺこあおむし」の本の内容そのものでした。
そして最後に
「ひとの“空腹感”には二通りあります。
ひとつが“飢餓的空腹感”、
つまりイライラして力が出ないという“不快な空腹感”。
これは脳疲労の症状で、それを放置すると代謝が落ちて脳疲労が蓄積していき、
このような“不快な空腹感”は我慢してはいけません。
そのようなときは黒砂糖がとっても役に立ちます。
(「脳と黒砂糖」のお話は12回シリーズでブログに掲載しています)
一方、“期待的空腹感”、お腹がグーッとなって
食事を楽しみに待てる“期待的空腹感”。
今晩何を食べようかというイメージがもてると、
脳疲労が解消してきているサインです。
そんな時はそのイメージの湧いたものを美味しく食べてください。
食事に満足できると痩せることが出来ます」
とわかりやすく二通りの「腹ペコ」について話してくださいました。
※幼児教育、不登校支援、医療、農業、食育に関わってこられたシンポジストの
体験を順次ご紹介していきます。
