「食育祭inふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告
「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」より ④
(シンポジストのお話の一部紹介です)
長阿彌幹生さん(教育文化研究所・不登校よりそいネット代表)のお話し
(⇒ クリック)
「はらぺこあおむし」の絵本の話が紹介され、あおむしがさなぎから蝶々になっていくシーンと重ね合わせながら、深い内容を軽やかな言葉で語ってくださいました。
「子どもと一緒に蝶々を卵から育てているお父さんが、
なかなか、さなぎから蝶々になってくれなかった時に、
さなぎの皮をはさみで切って、早くはやく蝶々にさせようとしました。
するとさなぎから出てきた蝶々は、その羽を十分に伸ばすことが出来ずに
死んでしまいました。
さなぎの皮を破って出てくるときに、
蝶々やセミは脈に体液が充満して羽が伸びるのに、
早く出してしまうと、体液が羽の末端まで行かずに
羽はしわしわのままになって生きていけません。
絵本の中のあおむしが蝶々になっていく姿を見ながら、
大人があそこでいろんなことをしちゃいけないんだと思いました。
子どもの時に過剰なものを与えると、本来発揮できる自然性が
発揮できなくなるということを絵本を見ながら思いました」
そして、ご自分がやっておられる不登校の支援活動を通しての体験と重ね合わせ、
「本来、さなぎが蝶になっていく時に“待つ”ことをしなければならないように
私達親が子どもに先へ先へと急がせるようなことをしてしまい、過剰に子どもに
期待したり、何かを与えるということをしてしまっていることが子ども達の不幸な結果を生み出しているのではないでしょうか」との厳しいご指摘。
「子どもたちは退屈すると何か考え始め、いろんな遊びを自ら見つけ出していきます。結果として“足りない”ことが子どもを育てていくことになります」
今回のテーマの本質を突いたこのお話に、参加者は深く共鳴いたしました。
※幼児教育、不登校支援、医療、農業、食育に関わるシンポジストの方々の体験を順次ご紹介していきます。
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