2012年12月14日金曜日

「腹ペコ」が未来をひらく



「食育祭inふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告

「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」より ④

(シンポジストのお話の一部紹介です) 

長阿彌幹生さん(教育文化研究所・不登校よりそいネット代表)のお話し
(⇒ クリック)

「はらぺこあおむし」の絵本の話が紹介され、あおむしがさなぎから蝶々になっていくシーンと重ね合わせながら、深い内容を軽やかな言葉で語ってくださいました。

「子どもと一緒に蝶々を卵から育てているお父さんが、
なかなか、さなぎから蝶々になってくれなかった時に、
さなぎの皮をはさみで切って、早くはやく蝶々にさせようとしました。
するとさなぎから出てきた蝶々は、その羽を十分に伸ばすことが出来ずに
死んでしまいました。

さなぎの皮を破って出てくるときに、
蝶々やセミは脈に体液が充満して羽が伸びるのに、
早く出してしまうと、体液が羽の末端まで行かずに
羽はしわしわのままになって生きていけません。

絵本の中のあおむしが蝶々になっていく姿を見ながら、
大人があそこでいろんなことをしちゃいけないんだと思いました。
子どもの時に過剰なものを与えると、本来発揮できる自然性が
発揮できなくなるということを絵本を見ながら思いました」

そして、ご自分がやっておられる不登校の支援活動を通しての体験と重ね合わせ、

「本来、さなぎが蝶になっていく時に“待つ”ことをしなければならないように
私達親が子どもに先へ先へと急がせるようなことをしてしまい、過剰に子どもに
期待したり、何かを与えるということをしてしまっていることが子ども達の不幸な結果を生み出しているのではないでしょうか」との厳しいご指摘。

「子どもたちは退屈すると何か考え始め、いろんな遊びを自ら見つけ出していきます。結果として“足りない”ことが子どもを育てていくことになります」


今回のテーマの本質を突いたこのお話に、参加者は深く共鳴いたしました。

※幼児教育、不登校支援、医療、農業、食育に関わるシンポジストの方々の体験を順次ご紹介していきます。

2012年12月12日水曜日

「腹ペコ」が未来をひらく



「食育祭 in ふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告

「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」 ③

(内容の一部紹介です。詳しくはNPOブックスサイエンスのHPページをご覧ください) 
「小崎孝子先生(ふたば幼稚園園長)のお話」

自然いっぱいの志賀島にあるふたば幼稚園の小崎孝子園長先生は
子どもの育ちにとって「食」と「自然環境」が如何に大切なことであるかを
種に例えてお話しくださいました。

「子どもたちは植物と同じです。
大きな大木も、きれいな花も最初はみんな小さな種なんです。
私達はピカピカ光る種を出させる適度な水やりの役目をしているだけです。

植物の種をまいて毎日水をやりすぎると、根腐れを起こしてしまい
ピカピカ光る双葉はでてきません。
しかし、ほったらかして何の支援もしないで、援助もしないでいると、
ひからびて枯れてしまいます。

私たちはひとりひとりが違った色の花の種をもっています。
だけど今の大人、社会、学校はみんな同じ花を咲かせようとします。
同じ形の木になってもらおうとします。
個々の子どもたちの個性がみんな同じ形にされようとするので、
子どもたちは生き詰まりを感じてしまうのです。

子どもたちは自然の中に連れ出すと本当に時間も忘れて没頭します。
お腹が空こうと痛かろうと、そんなことは頭から外れてしまいます。

興味を持たせる。これがとっても大事なことで、
子どもたちは、自然の中でいっぱいの気付きや発見をします。
子どもたちが、本当に元気に心から“嬉し~い”“楽し~い”“遊びたい!”
“食べたい!”と思うような環境を作っていく必要があるのです」と、
力強く語ってくださいました。

※幼児教育、不登校支援、医療、農業、食育に関わってこられたシンポジストの体験を順次ご紹介していきます。


     


                                                草スキーを楽しむふたば幼稚園児たち  


2012年12月6日木曜日

「腹ペコ」が未来をひらく


「食育祭 in ふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告

「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」 ②

(内容の一部紹介です。詳しくはNPOブックスサイエンスのHPページをご覧ください) 


「はらぺこあおむし」のお話の中で

太っちょのあおむしがさなぎの中から美しい蝶になっていく(チェンジしていく)姿と

今日本で一番多い病気である肥満症の姿とを重ね合わせた

ガイドスピーカー&コーディネーターである藤野武彦医師の入り口は

多くの方々の心に興味深く入り込んだようです。

 

5名のシンポジストのそれぞれに違った体験から

今回のテーマとなる「腹ペコ体験(=足りない体験)」に共通する力と

その本質に迫っていく展開となりました。

 

“チェンジ”というアメリカのオバマ大統領の言葉を引用し、

地球全体がチェンジしていくことを求められているにもかかわらず

変化しないことを押し付けられている多くの子ども達の不幸な現状に目を向け

その子ども達に向けたメッセージとして

 

あなたは、今そのままで素晴らしいと

あなたは、遊ぶ、だから輝くと

        友と共に遊ぶ、だから共に強くなると

             自然と一人で遊ぶ、だから寂しくないと

あなたは、日々変わっていく、だから生きていくと

あなたは、地球力を変えられる、だから生まれてきたと   

 

この言葉を添え、新たなネットワーク作りの必要性を語っていただきました。

 

※幼児教育、不登校支援、医療、農業、食育に関わってこられたシンポジストの

体験を順次ご紹介していきます。

2012年11月30日金曜日

「腹ペコ」が未来をひらく



「食育祭inふくおか 2012」 食育最前線シンポジウム 報告

「腹ペコが未来をひらく ~“足りない”ことの豊かさを知る~」 ①

 

「腹ペコ」というテーマから
エリック・カールの絵本「はらぺこあおむし」のお話しを連想して
絵本を読みなおしてみてびっくり! 
なんと今回のシンポジウムの趣旨にぴったりフィットした内容でした。
むかしからの人気の絵本ですが、そのお話の内容は・・・


葉っぱの上のちっちゃなたまごから生まれた“はらぺこあおむし”くんは、
リンゴ、なし、すもも、いちご、オレンジと、
毎日その個数を増やして食べ続けていきます。

それでも満足できずに、チョコレートケーキ、アイスクリーム、
ピクルス、チーズ、サラミ、ペロペロキャンディー・・・と食べ続け、
お腹が痛くなって泣き出してしまいました。

そして最後に食べたのが緑のとても美味しい葉っぱでした。

それでお腹いっぱいになった“ふとっちょあおむし”くんは
さなぎになって何日も眠り続け、さなぎの皮を脱いで出てきたときには
“きれいな蝶”になっていました。

「はらぺこあおむし」の表紙より



美しい色彩とシンプルな内容で、
本質を貫いていることにびっくりしてしまいました。
もちろん、これは大人としての視点ですが。
今回のテーマとなる「腹ペコ」と「はらぺこあおむし」がどうつながっていくのかと、久しぶりにワクワクしてしまいました。

※  HPの中の活動報告にシンポジウムの詳しい内容を順次掲載予定です。ぜひご覧ください。

2012年10月10日水曜日

「“腹ペコ”が未来をひらく」



 「食育祭 in ふくおか 2012」
 食育最前線シンポジウム紹介 ②

「“腹ペコ”が未来をひらく

 ~“足りない”ことの豊かさを知る~」


手を伸ばせばいつだってそこに食べ物がある「飽食時代」、
今や「食べられない」ということがなくなりました。
しかし、また食の喜びや感謝の気持ちも持てなくなっています

カラダに良い食事を心がけて食べているけど、
なんとなく満たされていないとしたら、
それは食べることを楽しめていないかもしれません。

子ども達が遊びに熱中しているときには、
「お腹がすいた!」とは言いません。
“食べたい欲”よりも“遊びたい欲”の方が勝っているからです。

私たち大人も何かに集中しているときには、
脳が活性化し、食への余分な欲が抑えられています。

しかし、そのあとの「腹ペコ」感覚が食の美味しさレベルをUP↑し、
「満足感」と「食べることへの感謝」の気持ちまでも感じさせてくれます。
この想いが脳を活性化し、心もカラダも元気になるということが
医学的にも証明されています。

“腹ペコの効用”について
各方面でご活躍の皆様のそれぞれの視点から深く語っていただきます。
皆さんも共に考えてみませんか。


 *詳しい内容は当ホームページの「お知らせ/掲示板」をご覧ください。